
「戦国時代」と呼ばれた時代、実際にはどんな時代だったのでしょうか?
権力者の歴史としてではなく、一般庶民の暮らしはどんなだったのでしょうか?
その実態は、想像するしかありません。
戦国時代は、慢性的な紛争状態が続いた時代ではありましたが、必ずしも毎日が戦争状態にあったわけではないようです。
室町幕府によって保証されていた古い権威が否定され始め、新興の実力者が新しい権力階級にのし上がり領国を統治していくこととなって、革命のように下克上と呼ばれた権力抗争が全国各地で展開されて、様々な経歴の戦国大名が登場した時代です。
それぞれの実力者、すなわち戦国武将同士の利害衝突に端を発する衝突が広く日本各地で行われました。
このことは背景として、そのような永続的な衝突を可能にしたほど経済が急速に質量ともに発達していて、それまでの無名の庶民が様々な形で成功を収めることができるほどの経済成長期であった時代を反映していたともいえます。
社会構造が急速かつ大幅に変質して、従前の社会体制の荘園公領制を支えていた職の体系が崩壊し、それに伴って荘園公領制もこの時期にほぼ形骸化しました。
経済の急成長に伴い大量に発生した新興地主や新興商人が紛争の絶えない時代に開墾や内外の通商を通じて発展し、自らの実力に相応しい発言力を社会に対して要求した時代でもありました。
戦いに明け暮れた時代のように、その言葉から受け取れてしまう「戦国時代」とは、生産・流通の経済発展から、新しい政治的枠組みを模索する、日本全体の揺籃期であったようです。
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